FC2ブログ
文芸サークル「名で充ちた空」ブログ

名で充ちた空

カニューシャ第1巻46 | main | カニューシャ第1巻44
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 | --:-- |
カニューシャ第1巻45
「またやってしまった。
 何故、私は、これほど短気なのか」
 管制画面に表れた尋問用人工知能の自己言及にヨツユは吹き出した。
 ヨツユは自然言語で教師信号を送る。
「可愛いぞ、娘」

 写真に嘆息する者。
 出せない電文を綴る者。
 布団を被って空想に耽る者。
 静かで透明な破壊活動防止庁は、榻摩家女子寮の出来事を全て記録していた。
 終業時間と共に活性化する汚れた共有剤に染められた乙女達の漏れ出た呟きや慎みを忘れた文面、消灯した部屋で続いた物音をコウヨウコの面前に晒して人形は嘲る。
「挙げ句、逆上せ上がったお前達は破防庁相手に中乃 稀美葉奪回作戦を決行。
 作戦内容と成果は、まぁまぁだったな。
 我々も動き出すほどの周到な計画は、目的に合った人材を十分に用意出来る榻摩履歴だからこそ実現出来た物だ。
 だが。
 汚染を除去された今なら分かるな?
 動機はあまりに馬鹿げている。
 しかもそれは共有剤によって改竄された外来の動機だ。
 都合の良いカニューシャであったお前達は搭載少女によって踏み台にされた訳だ。
 回線も端末も都に満ちていると言うのに、何故、お前達はカニューシャになりたがる?
 今回の様な危険、まさか想定出来なかった訳でもあるまい?」
 コウヨウコの反論は、穏やかな口調だった。
「本格採用を決めたのは確かに私です。
 破壊活動防止庁の皆様は、その切っ掛けを既にご存じでは無いのですか?」
 何だと?
 コウヨウコに向けては無言で腕組みする姿を表しながら人工知能は日付を手がかりに監視記録台帳の検索を開始した。

スポンサーサイト

テーマ:同人系 - ジャンル:小説・文学

| カニューシャ | 20:03 | トラックバック:0コメント:0
コメント
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL
http://ndmctsr.blog20.fc2.com/tb.php/119-d073e5b7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
| ホーム |

プロフィール

壱意再帰

  • Author:壱意再帰
  • 同人小説の発表だけでなく作詞も行うので「文芸」サークル。
    感想ブログも兼ねています。
    メールアドレスはndmctsr空excite.co.jp
    (スパム対策のため空の字を@に置き換えてください)

最近の記事
Blogパーツ

カテゴリー
最近のコメント

最近のトラックバック
月別アーカイブ
あわせて読みたい

あわせて読みたいブログパーツ

ブログ内検索

RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。