文芸サークル「名で充ちた空」ブログ

名で充ちた空

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ローゼンメイデン第1期OP水銀燈登場場面を文章にすると、こんな感じ?
 街灯に腰掛け、雪明かりと紛う髪を未明の冷え切った風に靡かせた人形。
 赤い月を後見にした少女の瞳に眈々と見下されると凶鳥に顔を覚えられた様な不吉な寒気を覚えた。
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| ローゼンメイデン | 23:26 | トラックバック:0コメント:0
新しく記事を登録したら治った。
この症状、どうやらデータベースの更新事故だった模様。

テーマ:ぼやき - ジャンル:小説・文学

| 管理日誌 | 14:05 | トラックバック:0コメント:0
登録済みで存在するのにTOPに表示されない。
http://ndmctsr.blog20.fc2.com/blog-entry-124.html
存在するのにTOPに表示されない。
何故?

テーマ:ぼやき - ジャンル:小説・文学

| 管理日誌 | 14:04 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻49
 コウヨウコに招かれて榻摩家へ移籍する以前、シズワタには七歳で上京して以来の筆頭保護者がいた。
 その女性はシズワタの実母でもあった。
 競争を美徳とする都に相応しい女性だった。
 経歴を重んじ健全を欲し睡眠を蔑んだ。
 彼女は都内に二人分の居住権を持っており、都内私立校に学籍を置くシズワタは寮ではなく自宅から登校していたが家庭内で行われた躾は寮生から聞く研修より厳しかった。
 居眠りすれば育児用品の放電で起こされた。
「早くしなさい!」
 と響く罵声が聞こえると、それが自分に向けられた言葉では無いと分かっている時でも幼いシズワタの顔からは血の気が引いた。
 だが、そんな自分の実状を級友と見比べても憎悪は無く、シズワタは母を愛していた。
 上場家庭に義務付けられた毎月の監査で、べったりと母に甘えて見せるのが好きだった。
 進学、表彰、誕生日の度に母が手渡す祝い物は必ずシズワタの好みに合った。
 シズワタはその事を母からの愛だと信じ、自分の心を言い当てる母を尊敬した。
 シズワタに関する全個人情報を管理する権限を持ち、通販会社に専属担当もいた母にすれば簡単な定型作業なのだと気づいた後も、最良を選択する母の愛だと信じた。
 シズワタは、その愛に応えたかった。
 夏期、冬季、春期の休業には、全学年兼用の机を教室に並べ換気窓を板簾で覆った学習塾で、一括契約した弁当と廊下に据え付けられた給水器で飼育されながら競争に励んだ。
 利発な受け答えや愛くるしい仕草は、小遣いを叩いて検索しては練習して身に付けた。
 食事をしながら母の愚痴に相槌を打つ時間がシズワタには貴重だった。
 商戦の失敗や訴訟等で夜中、啜り泣いている母を目撃する事もあった。
 初めて目にした時、不用意に言葉を掛けて慰めるつもりが怒らせてしまった事から、気付かない振りをし続けたが、何時かは上品な劇の様に母を優しく抱く娘になりたかった。
 それがシズワタの夢だった。
 番組、連載、市場が夢を胸に秘めたシズワタの真摯さと懸命さを褒め称えた。
 資産学徒に対する世間での盛り上がりから、最年少記録を一気に更新してシズワタを成人認定しようと言う話も有った。
 しかし、あどけない少女に不相応な健全性は、思春期に入ったシズワタを徐々に苦しめる様になった。
 保護者や世間が年頃の娘に求めるのは、純朴な可愛らしさでは無く、発育と共に綻ぶ一生の内で最も傲慢な魅力だった。
 道徳的な行動を察する能力では無く、時に学業より恋愛を優先し保護者を驚かせる様な意外性を持つ娘が高い評価を受けた。
 シズワタが身に付けた快活さは、成長と共に子どもっぽいと言う否定的な評価を受ける様になった。
 肝心の学業も上京する資産学徒の増加により相対評価では伸び悩んだ。
 進路を報告する保護者総会で、他者と比較した写真を交え、衣装に合う体型に育っていないと個人保護者から酷評されたシズワタは、変化に取り残された自分を思い知った。
 以前は容姿や発育についてそれほど厳しく求められる事は無かった。
 内申書に書かれた抜きん出た成績を強調すれば会が長引く事は無かった。
 合格順位発表以来、続落している時価総額に破綻寸前だった自負心は、シズワタの化粧に細々と要求を捲し立てる筆頭保護者の声に耐えきれなかった。
 前日、シズワタの進学式にやって来た母の態度から指摘される事は判っていた。
 それでも母親にとって晴れの舞台であろう子どもの入学式に恥を掻かせてしまった申し訳無さと自分に対する情けなさでシズワタは涙が止まらなかった。
 業績回復を誓ったシズワタは、それまで以上に睡眠時間を削る様になった。
 深夜、机に囓り付くシズワタの部屋からは少女らしい飾りも慰めも一掃されていた。
 机や棚、寝台に並べていた母からの贈り物も次々と競売にかけて処分してしまった。
 ただ一つ、有り触れた古い大きなぬいぐるみだけは競売不成立で送り返されてきた。
 それだけが部屋の片隅に梱包材で固められたまま残っていた。
 化粧は上達する為だけに買い漁った。
 鏡に向かう時だけ背景等映っていない様にシズワタは華やかに微笑んだ。
 毎月、経済指数に怯えながら通学し続けたが、新年を迎える頃にはシズワタにも明るい兆しが見える様になっていた。
 元日、母の長電話を待つ間、晴れ着の着付けと化粧を済ませたシズワタは何を諳んずるでも無く家の前で晴天を見上げた。
 競争なら勝ってみせれば良い。
 きっと私はこれからもこうして生きていくのだと、シズワタは静かに目を閉じた。
 だが三月を前に母娘の人生は一変した。

カニューシャ第2巻1へ。(携帯用) カニューシャ第2巻1へ

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| カニューシャ | 19:37 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻48
「それに、事前登録の無い相手と同衾すると寝室が気遣いを働かせて報告を誤魔化してくれるから」
 部屋の主は天井に据え付けられた半球状の装置を指さして嬉しそうだった。
 何故、そんな隠し機能をご存じなのですか、とは恐ろしくて聞けずシズワタは義姉に招かれるまま寝台に潜り込むしか無かった。
「私は、お暇しなければなりませんので。
 この格好のままでよろしいでしょうか?」
 怖ず怖ずと尋ねると睫毛の長い義姉は意地悪く目を細めた。
「どうぞ?
 一緒に裸じゃ恥ずかしいもんね」
 やっぱり責められている!

 破防庁に閲覧出来ない私事は無い。
 宿泊施設の警備用人工知能が誤魔化せたのは堅物の侍女長だけだろう。
「姫房をお仕置き。
 重要な記録を見落としていた件で」
 呼び出した予定表に付け爪でササッと入力するとヨツユは字幕表示にした映像を再び早送りにした。
 コウヨウコの世間話に落ち着きを取り戻したシズワタは告白を始めた。

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| カニューシャ | 19:31 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻47
 姉妹と言われてしまえば、シズワタは寝室に押し掛けた慌て者の義妹に過ぎなかった。
「申し訳ございません」
 面接下手にでもなった様に自分でも呆れる程の小声で言い、促されるままに立ち上がると、上得意を出迎える様に義姉は微笑んだ。
 寝台に向かう義姉の化粧着に透ける美麗な腰付に目を奪われる訳にもいかず、上品な間接照明で薄暗く保たれた部屋を見渡す素振りをしたシズワタは窓に見える夜景と思っていた物が別室に作られた模型であると気づいた。
 榻摩履歴を構成する根幹から末端まで各局の稼働状況を監視する論理構造模型が様々な合図素子を灯していた。
 寝室に繋がる応接間が華やかで、かつ若干少女趣味だっただけにシズワタは最高責任者の私室に感情のままに立ち入ってしまった非礼を改めて痛感してしまう。
 その部屋の主は、下着も無しに着ていた薄い化粧着を脱ごうとしていた。
「会長、何故お召し物をっ!」
 しーっ、と立てた人差し指を尖らせた唇に当て、真夜中の大声を咎める会長の仕草にシズワタはハッと自分の口を手で覆った。
「今、侍女長に気づかれてしまうと話が長くなってしまいますので」
 日頃の生活態度が想像出来てしまう悪戯っぽい小声に、シズワタも声を潜めて反論する。
「ですから、何故!」
 あまりの動揺に「脱ぐ」と言う動詞の使用が脳内で禁止されてしまったらしくシズワタはパクパクと口を動かすだけになる。
「この部屋の明るさ、中からは直接操作出来ないから。
 かといってこのままでは、侍女長に感づかれてしまうでしょ?
 部屋を暗くするには、中にいる全員が寝台に入ってみせないと」
 シズワタの寝室も構造は変わらない。
 会長の発想自体は不思議では無かった。
 しかし、シズワタは絶句と動悸から復帰出来なかった。
 この可憐な義姉が毎晩一糸纏わぬ姿で床に就いていると言う事に愕然としていた。
 義妹にあるまじき不埒な妄想付で。

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| カニューシャ | 19:56 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻46

 終日快晴となった七夕を二時間過ぎた時点。
 三十五区一高い天空住宅は石油依存から脱却した都に吹く清涼な夜風を環境由来空調とすべく、ゆっくりと帳壁を制御していた。
 その開放的な設計構想を実現する為に必須だった濃密な警備端末群はコウヨウコの風通しの良い特別室にも満ちており、彼女の無防備な寝姿を最適な撮影角度で録画していた。

「誰か!」
 コウヨウコは悲鳴と共に跳ね起きた。
 瞬時に反応した天井の半球型防犯端末は、それを寝台で魘されていた店子の寝言と判定して再び待機状態に戻る。
 天井の受像素材は再び現在の夜空を映す。
 月明かりの他は待機家電の合図素子が数カ所灯るのみの寝室で混乱に目を潤ませながら彼女は自分の裸を薄い夜具で包み直した。
 冷えた寝汗と得体の知れない惨めな気分にコウヨウコの身体は震えていた。
 察した空調が外気の遮断を決定する。
 身に覚えの無い大粒の落涙が始まって、そこで漸く彼女は状況に気づいた。
 共有剤を接種した誰かの感情を肌を通して神経系が受信している。
 信じ難いこの苦痛と涙は、その誰かの物。
 これほどの辛い気持ちは何に由来するのか。
 相手の記憶も共有出来る才脳搭載少女なら直ぐに分かるのだろうが、共有剤系カニューシャであるコウヨウコに、その機能は無い。
 寝台脇の卓子に置いていた掛け視野を装着し暗い手元に画面を呼び出す。
 繋いだまま眠っていたコウヨウコ以外に居たカニューシャは一名だけだった。

「申し訳ございません!
 大変失礼いたしました!」
 珍しく取り乱した様子で謝罪に現れたのは階下に住み込んでいる年上の秘書長だった。
 時間帯を考えるに仕事着を脱いで入浴も終えて床に就く直前だったのだろう。
 そこから急遽着替えたらしい彼女は初めて見る私服姿だった。
 来訪を察知して部屋は様相を変えている。
「シズワタさん。
 いきなり土下座されても分からない」
 祝福された肌だから許される簡単な洗顔をした後は電話越しにも悲壮だった相手の願い通り接続を切り寝室で待機していたコウヨウコは絨毯に額を擦り付ける年長者に困惑した。
 化粧着姿でシズワタに近づくと幼子に物を尋ねる様にコウヨウコは跪いた。
「責める為に呼んだのでは有りません。
 シズワタさん、私は貴方にとって年下の上司であるけれど、姉でもあるのです。
 どうか、姉を信じて欲しい」
 あやす様な言葉にシズワタは恐る恐る泣き腫らした跡の有る顔を上げ、直後に全身を硬直させて赤面した。
「?」
 妹もまた、長女の化粧着姿を見るのは初めてなのだと言う事を、コウヨウコは認識出来ていなかった。

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| カニューシャ | 22:06 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻45
「またやってしまった。
 何故、私は、これほど短気なのか」
 管制画面に表れた尋問用人工知能の自己言及にヨツユは吹き出した。
 ヨツユは自然言語で教師信号を送る。
「可愛いぞ、娘」

 写真に嘆息する者。
 出せない電文を綴る者。
 布団を被って空想に耽る者。
 静かで透明な破壊活動防止庁は、榻摩家女子寮の出来事を全て記録していた。
 終業時間と共に活性化する汚れた共有剤に染められた乙女達の漏れ出た呟きや慎みを忘れた文面、消灯した部屋で続いた物音をコウヨウコの面前に晒して人形は嘲る。
「挙げ句、逆上せ上がったお前達は破防庁相手に中乃 稀美葉奪回作戦を決行。
 作戦内容と成果は、まぁまぁだったな。
 我々も動き出すほどの周到な計画は、目的に合った人材を十分に用意出来る榻摩履歴だからこそ実現出来た物だ。
 だが。
 汚染を除去された今なら分かるな?
 動機はあまりに馬鹿げている。
 しかもそれは共有剤によって改竄された外来の動機だ。
 都合の良いカニューシャであったお前達は搭載少女によって踏み台にされた訳だ。
 回線も端末も都に満ちていると言うのに、何故、お前達はカニューシャになりたがる?
 今回の様な危険、まさか想定出来なかった訳でもあるまい?」
 コウヨウコの反論は、穏やかな口調だった。
「本格採用を決めたのは確かに私です。
 破壊活動防止庁の皆様は、その切っ掛けを既にご存じでは無いのですか?」
 何だと?
 コウヨウコに向けては無言で腕組みする姿を表しながら人工知能は日付を手がかりに監視記録台帳の検索を開始した。

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| カニューシャ | 20:03 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻44
「少女蒔きは広報活動です。
 混雑した会場で来場者の方々に注目して頂くには、あの方法が最善です。
 会場の許可も得ておりました」
 『夏の学徒養育営利法人研究会』開催中の会館では資産学徒を目指す少女達が資料集めや面接に駆け回っていた。
 高価引取を夢見て上京した少女達は一週間の過酷な行事で常時大量の広告に晒される。
 優秀な応募者を集める為。
 各地方に帰り再び消費者となる不採用者達に自社への好感を植え付ける為。
 企業側は宣伝に趣向を凝らす。
 救命投網を制御し綺麗に着地するはずだった少女蒔きと、その後に予定されていた講演会は人材派遣業を得意とする榻摩履歴を印象付ける企画として会館の日程に含まれていた。
「わざわざ才脳技術反対派の頭上にか?」
「会場に不法侵入し無許可で選挙活動を始めたのは相手側です。
 選挙管理委員会は即座に罰金を決定し、二十四時間の選挙活動停止を命じています」
 票固めに苦戦する候補者が選挙活動に含まれない釈明会見と称して報道番組に名前と顔を出せる処分ではあるが違反には違いない。
「話が怠い。
 中乃 稀美葉を知っているな。
 公開資料や報道以上の事を知っているな。
 お前だけではない、榻摩の第五期生全員だ。
 この一ヶ月間、会った事も無い女に恋愛感情を抱いていたな。
 姉妹一丸になって、恋に溺惑していたな。
 カニューシャとして冒されて!」

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| カニューシャ | 19:07 | トラックバック:0コメント:0
カニューシャ第1巻43
「ヨツユさん、私ひょっとして特務員として信頼されてないんですか?」
 会見場の映像も質疑の音声も中継不可にされたままのキミハはようやく上司の意図に気づいた様だった。
 許されたのは、対象の掌に定着させた生体無線局から漏洩する感覚をカニューシャとして盗聴する事のみ。
 つまりキミハは焦燥感や緊張、その緩和や急激な悪寒だけを机の上で自律神経系に受信しては悶える生身の嘘発見器になっていた。
 息は潜めようとしても乱れる。
「吐きそう。
 気持ち悪い」
 嘔吐寸前で堪える繰り返しに疲労し続ける。
 資本制民主主義に生きる貴人として教育された榻摩 幸容子の身体を内側から責め立てる緊張をキミハの全身は直接的に翻訳した。
 夏物の着衣から露出した肌は収縮し、拍動は促進され血圧は高まり喉の乾きに舌が動く。
 身体感覚の衝突も煩わしい機器で拘束されたまま俯せになる少女を苦しめる。
 黒髪や苦悶に歪む眉、硝子の机に押しつけた掌、肌着も脂汗に濡れていた。
 才脳を搭載しながら共有剤も接種していたキミハだからこそ起きる劇的な現象に装着した測定装置は敏感に反応しヨツユの投影板に定量化した弱音を送信し続けていた。
「言い出したのはキミハでしょう?」
 ヨツユは熟練の付け爪捌きで投影板に映る質問の方針を選択していく。
「不自然な緊張を感じたら教えなさい」
 視界の片隅に掛け視野が可視化したキミハの容体を無視する様にヨツユは受話器を片手に持ったまま使い雛の管制に没頭していた。

テーマ:同人系 - ジャンル:小説・文学

| カニューシャ | 18:20 | トラックバック:0コメント:0
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プロフィール

壱意再帰

  • Author:壱意再帰
  • 同人小説の発表だけでなく作詞も行うので「文芸」サークル。
    感想ブログも兼ねています。
    メールアドレスはndmctsr空excite.co.jp
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