名で充ちた空


記事の内容

前へ | 次へ

カニューシャ第2巻8
2005/12/18 01:26

カニューシャ第2巻7
「理解とは何て難しいものなのでしょう」
 はっと恥じらう様に目を伏せたのはコウヨウコの方だった。
 しっかり聞き取る為に繁々と舌の動きを覗き込むのはシズワタの方だった。
「私も驚きました。
 とっても残酷な」
 シズワタは同床にあるまじき率直さで言う。
 共有剤は交わす。
 同病の受信を期待する暗い甘えに燃える神経と万事に大団円の成分を謳う神経を。
 相補的な失望と羞恥にお互い涙しながら、しかし企業社会に寄り添う姉妹は確信した。
 搭載少女制作委員会が解散した今、榻摩履歴株式会社は、ケータイ(携帯電話)やヒナ(使い雛)に匹敵する革命を少女達に供給し、株式都市へ新たな破壊を齎す移動体通信技術を取り扱う事になるのだと。
 才脳搭載社会の過渡期にと急遽用意した共有剤通信はあらゆる研究開発部門が究極として目指す「人類の運命」だったのだと。
カニューシャ第2巻9

カテゴリ:カニューシャ

前へ | 次へ

コメントを見る(0)
コメントを書く
トラックバック(0)
BlogTOP
このユーザーのホーム

ログイン



Powered By FC2ブログ